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9月の人気実験総選挙

 

実験強化年度」真っ最中!学芸員の山田こうすけです。

 

今月も、月イチ恒例サイエンスショー「こうすけハカセの人気実験総選挙」を9月16日(土曜日)と17日(日曜日)に行いました!

今月はお得な回でした!!なぜなら4〜7月の1位の実験を全てお見せしたからです!!

このサイエンスショーは、今年の4月から毎月第3土日の午後1時に行っている演目で、特徴は毎月実験が変わるという点です。そして毎月の実験の中からその月の1位の実験をみなさんに選んでいただいています。これまで行った1位の実験はこの通りです。

4月 さかさまグラス(詳しい解説は学芸員NOW

5月 ビンチョウタンでんち(詳しい解説は学芸員NOW、実験動画はYouTube

6月 マグネシウムをもやす(詳しい解説は学芸員NOW、実験動画はYouTube

7月 はずむシャボン玉(詳しい解説は学芸員NOW、実験動画はYouTube

この4つの実験を今一度みなさんにご覧いただき、真の1位を決めようということです。題して「上半期N0.1決定戦」です!!!!

(8月は名古屋市科学館サイエンスショー50周年記念として液体窒素の実験を行いましたが、こちらは1位の実験を決めなかったため今回はノミネートしていません。)

 

さて、気になる1位中の1位ですが・・・

土曜日は「 はずむシャボン玉 」が1位でした!!

日曜日は「 さかさまグラス 」「 ビンチョウタンでんち 」「 はずむシャボン玉 」がどれも同じぐらいで1位でした!!ほんのちょっとだけ「 さかさまグラス 」に拍手していただいたお客さんが多かったかな???

というわけで、2日間合計の1位は「 はずむシャボン玉 」でした!!ご覧いただいたみなさん、ありがとうございました!!!!

 

さて今回の実験の解説は以前の学芸員NOWで紹介していますので、このサイエンスショーについて、そして学芸員の関わりについてウラガワを紹介します。

サイエンスショーに関わっている科学館スタッフは「学芸員」と「運営員(展示運営補助員)」がいます。ざっくり分けるとサイエンスショーの制作は学芸員が、日々の演示は運営員が行っています。もちろん今回のように学芸員が演示を行ったり、運営員が自分で作ったサイエンスショーを演示したりもします。

ある時、運営員とのミーティングの中で「お客さんがサイエンスショーを見て、本当に実験や科学のことを理解してくれているのか確かめてみたい」という意見があり、そこから「実験の順番やお客さんの年齢によって人気の実験や理解度も変わるんじゃないかな?」と話が進んでいきました。しかし話していても答えは出ませんから、だったら「実際に聞いてみようか!」ということで、サインエスショーの最後に投票式のアンケートをとってみることにしました。これがまさしく「こうすけハカセの人気実験総選挙」の始まりです。

この結果は、名古屋市科学館紀要 第48号 2022「サイエンスショーにおけるアンケート調査の有用性(金子晴菜・山田厚輔)」として報告しています。結論としては、年齢別で人気の実験が異なること、実験の順番を変えることで人気の実験が変わることなどがわかりました。何よりサイエンスショーにおいてアンケートをとることで、参加者とのコミュニケーションがとれ、演示者の肌感覚だけではないデータに基づいた分析ができることがわかりました。

そして、この「人気実験を参加者に聞く」という部分を受け継ぎ、毎回新しい実験を試していく、という目的のもと現在の「こうすけハカセの人気実験総選挙」へとつながっています。

 

さて、この様に科学館のウラガワの話も紹介していく「学芸員NOW」ですが、オモテガワの話として来月からの「人気実験総選挙」についてお伝えします。今までとちょっと雰囲気を変え、同じ月の実験は同じ科学テーマで行います。と言うことで、来月10月は「 音 」をテーマにした実験を行います。音はモノの振動、モノの長い短いで音の低い高いがある、など音の不思議を数々の実験で紹介していきますので、ご期待ください。

 

 次回の「こうすけハカセの人気実験総選挙」は・・・

 令和5年10月21日(土曜日)午後1時から、22日(日曜日)午後1時から (30〜40分程度)

 名古屋市科学館 天文館4階 サイエンスステージ (入退場自由、要観覧料)

 ※こうすけハカセの体調等により中止になる場合があります。

 

次回も、みなさまのご来館をお待ちしております。

 

 

学芸員 山田厚輔

 

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