科学館を利用する > 利用案内 > お知らせ > B6型蒸気機関車整備ボランティアの活動14回目
記事掲載: 2015年07月22日
平成27年度4回目のB6型蒸気機関車の整備活動の報告です。
3つの台風による天候不順を心配していましたが,全く問題なく良い天気でした。7月11日(土)の1日の作業のみで今年度最重要な調査・整備が完了しました。
今日の作業は蒸気機関車の上部に附属している「加減弁」の調査です。前回の報告で加減弁の役割も説明してありますので、さっそく本日の状況をお知らせします。
前日の内にB6型蒸気機関車両側に足場を組んでおきました。蒸気機関車の真上でチェーンブロック又はレバーブロックを使うので、重量物を持ち上げることができます。今回1トンのレバーブロックを使いました。
蓋を取り、蒸気溜まりを止めてある38本のナットを緩めますが、長年の錆び付により簡単には取れません。機関車整備に使う長いスパナなどを用いて根気よく外していきます。堅くてかなり大変なナットもありましたが、全て取り外すことができました。
このB6型蒸気機関車の加減弁は、他の蒸気機関車と異なり位置が高い所にあることが特徴の様です。開けた加減弁と他の蒸気を通す管は錆び付いていますが、穴などは空いておらずホッとしました。
運転席のレバーを押せば加減弁の下から棒が上がってきて加減弁が開き、レバーを引けば棒が下がって加減弁が閉まります。そのリンク機構の箇所がサビと固着しているので油をたっぷりかけて、上から引っ張りながらハンマーで叩き、運転席のレバーを力一杯操作を繰り返したところ、動くようになりました!
弁が動くようになったので、リンク機構の部分にしっかりとグリスを塗って元に戻しました。
蒸気溜まりを外すとボイラーの内部を見ることができるため、カメラを入れて撮影してみました。47年間動いていない蒸気機関車のボイラー内部ですので、当然、煙管は見た目錆びて腐食しています。このボイラーから水もれ空気漏れが無いかは調査できていません。
加減弁が朽ち果てている様なことは無く、全く動かなかったリンク機構も作動するようになりました。今回は、大きな成果があった、調査・作業となりました。
写真1 B6蒸気機関車の両側に足場を設置
写真2 蓋を外すのはチェーンブロックを使って楽に作業
写真3 蒸気溜まりを止めてある38本のナットを外す
写真4 いよいよ蒸気溜まりが外れた
写真6 内部のリンク機構のサビと固着を取った後グリスアップ
写真7 のぞき込んで煙管を撮影
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