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2012年11月14日∋●∈皆既日食情報

 11月14日早朝にオーストラリア付近で皆既日食が見られました。

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  日本時間で11月14日5時半すぎ、図の地域で皆既日食が起きました。左図の紫色の帯の地域で皆既日食が見られます。陸地で渡航条件の良いのは、オーストラリアのケアンズで、多くの方がこの地で観測を行います。ケアンズでの皆既の時間は日本時間11月14日5:38-40の約2分間でした。

 NASAのGoogleMapsによる地図

 全体として 雲が多かったので、ほんのちょっとの場所の違いで、太陽に雲が重なるかどうかの明暗がわかれたようです。

 

★名古屋市科学館・天文情報内の画像は、教育目的・個人でご自由にお使いいただけます。ぜひご活用下さい。マスコミなどの方がご利用になる場合や商用の場合は名古屋市科学館天文係までご一報ください 日食ページの画像は「名古屋市科学館・日食観測チーム」表記でお願いします★

 

 

   ケアンズから内陸に入った観測地アマルーでの皆既日食の様子です。

このビデオカメラの近くに福島県田村市滝根町星の村天文台台長の大野裕明さんのツアーのみなさんがおられました。大野裕明さんの周囲の方への解説が感動的です。 

 

 

  速報 ケアンズから30kmほど内陸にいたALCメンバーからの画像です。

★コンパクトデジカメでここまで写るようになりました。すばらしいダイヤモンドリング(皆既開始時)と皆既中のコロナです。Oさんありがとう!o01.JPG2012 11/14 5:38JST  1/2トリミングで960mm相当 F6.4 1/640 ISO100 Panasonic TZ30

 

o02.JPG 2012 11/14 5:40JST 1/2トリミングで960mm相当 F6.4 1/20 ISO100 Panasonic TZ30

 

 

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  速報 ケアンズやや北の海岸にいたALCメンバーからの速報です。

 皆既後半、雲から出たところの画像。カメラのモニターを携帯で撮って、速報で送ってくれました。Wさんありがとう!

 

 

 

 

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   速報 ケアンズから30kmほど内陸にいたALCメンバーからの速報です。

 皆既終了時のダイヤモンドリング。ビデオカメラのモニターを携帯で撮って、速報で送ってくれました。Sくんありがとう! 

 

 

 

 

 

 

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  第1観測地(ケアンズ海岸)

 11月14日早朝。日食は終わりました。

 全天カメラを設置した2ヶ所のうち、海岸の第1観測地は太陽の方向に曇がかかってしまいました。内陸の第2観測地も雲が多かったのですが、皆既の時のみ晴れてコロナが見えたとの速報が入りました。

 第1観測地(ケアンズ海岸)の皆既時の全天画像(左:周囲に人の頭がいっぱい)と、やや黄色っぽく染まった水平線付近 (中)、海岸に集まっているケアンズの人々。IMG_0648_m.jpg

 

 

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  今回のインターネット中継一覧(当日の情報です)

 LIVE! ECLIPSE2012

 SLOOH SpaceCamera

 Cairns Eclipse 2012 (Usteram)

 Panasonic Eclipse Live by Solar Power (Facebook)

 東京理科大日食観測隊

 中継まとめサイト(便利っ!)

 satecon.web.fc2.com

 satecon1.web.fc2.com

 

 

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  第1観測地(ケアンズ海岸)

    前日の情報です。

 11月13日早朝。現地に到着した観測チームメンバーは2箇所にわかれて下見を行いました。ケアンズ市内の海岸チームから映像が届いています。残念ながらこの時点では雲が多いですが、見晴らしがよく、適度にヤシの木もあるいい場所が見つかっています。後は晴れることを期待しましょう。。。ああ、こんないい場所だったのに。

 

 

 

 

  今回は残念ながら日本では部分日食にもならないので、プラネタリウム一般投影のテーマには取り上げておりませんが、新しいプラネタリウムに導入した高解像度全天デジタルシステムのための映像を撮影して、今後のプラネタリウム投影に活かすため、観測チーム(プラネタリウムスタッフおよび協力者のみなさま)が現地に行っています。現地が晴天で(祈ってますよっ!)速報画像などが届き次第、このwebページやプラネタリウム一般投影で紹介します。ただし、プラネタリウム用の高解像度全天映像は大量の映像の加工処理が必要ですので、帰国してからじっくり取り組みます。未来のプラネタリウムでの紹介を楽しみにお待ちください。 

 

日食の基本

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  日食や月食は、太陽と地球と月が一直線に並んだ時に起きます。今回は、地球と太陽の間に月が入る日食です。

月食が起きた場合にはどこから見ても日が当たらなくなっているので、広い地域で見ることができますが、日食は影の落ちる狭い地域にいる人しか見ることができません。

 

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   図のように月の軌道が楕円なため、地球から遠くなる時と近くなる時があります。今回の皆既日食は図上半分の「月が近い時」に起きる日食です。近い分、見かけ上大きく見え、太陽を全部隠すことができます。図下半分は今年5月21日に名古屋で見られた金環日食です。こちらは「月が遠い時」に起きたので、見かけ上、月が小さく見え、太陽を全部隠せなかったのです。

 

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  太陽系レベルでみると、今回の皆既日食と5月の金環日食は1セットになります。月が地球の周囲を回る面(白道面)が太陽の周囲を地球が回る面(黄道面) が傾いているため、太陽・月・地球はなかなか一直線に並びません。しかし図の上、下のあたりに地球が来ると、一直線に並び易くなり、日食や月食が続けて起きます。そして半年後に日食や月食が起きるのです。

  この半年の場合は5月21日の金環日食の半月(半周)後、6月4日に部分月食が起きました。名古屋では残念ながら雲越しでした。そして次の半月後にはもう日食は起きません。そして半年後の11月14日に今回の皆既日食が起きました。その半月後の11月28〜29日には半影月食(本影の中に入らず、写真に撮ってかろうじて分かる程度の月食)が起こります。

 

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  世界の日食の表は世界時で作ってあります。今回の日食は世界時では11/13に始まり11/14に終わります。ただし、日本および現地時間では11/14になりますので、このページの他の部分は11/14で表現しています。

 

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  この後、見やすい地域で皆既日食が起きるのは、2017年8月21日のアメリカ大陸横断皆既日食となります。ちょうど夏休み中なので、ご家族づれでの遠征にも都合がいいですね。

NASAのGoogleMapsによる地図

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