TOP(科学館を利用する) > 催し物案内 > 特別展・企画展 > 企画展「SLを感じよう!」

期 間 : 2026/02/14(土)~ 2026/03/01(日)
令和7年度にB6形蒸気機関車と旧型客車の展示が開始されます。B6形蒸気機関車は日本で設計され日本人技術者が製図を行いました。設計者は、国産初の蒸気機関車を設計・製造監督したR.F.トレヴィシックであり、製図者は同じく国産初の蒸気機関車の製図を行った太田吉松です。この両者のコンビによる蒸気機関車のうち、保存されているのはB6形のみです。
この両者と設計が行われた官設鉄道神戸工場に焦点を当てた展示を行うことにより、企画展来場者に日本の工業技術の歴史に誇りを持っていただき、子供たちにおいては将来工業技術者を目指すきっかけとなることを目指します。
展示においては、B6形に関わった技術者と工場を主に取り上げるものの、明治時代の蒸気機関車と比較し、実感しやすい展示とするため大正時代以降に製造された蒸気機関車についても一部取り上げます。
B6とはどういう機関車なのか。D51やC62といった機関車の名前との違いを説明し、当館所蔵の2412号がどのような機関車なのかご説明します。B6は形式名ではなく、グループ名で呼ばれる少数派であることなど、理解を深める展示構成です。
B6の設計者がR.F.トレヴィシックであることは細川武志氏の『蒸気機関車メカニズム』において言及があるものの根拠が示されていません。この展示において、根拠を明確にします。
国産初の蒸気機関車に日本人技術者が関わっていたと伝えられていますが、その具体的な仕事内容は曖昧なままでした。この展示では、技術的に欧米の後塵を拝していた明治時代の日本人技術者である太田吉松の素顔を明らかにします。
明治時代の官設鉄道の工場のうち新橋工場は、明治村に建屋が保存されています。しかし、神戸工場については保存されているものが少ない状況です。明治時代の工業技術の先進地であった神戸工場を明らかにします。
蒸気機関車の走行音は、非常に大きく姿が見えない位置にあっても聞こえてきます。現代の電車やディーゼルカーにない迫力を感じましょう。
B6形蒸気機関車は、名古屋市科学館の展示においては、長期間のブランクがありました。それでもなお、保存蒸気機関車を通して展示する意義が感じられる展示です。
3月末に開場が予定されているB6形蒸気機関車展示をご紹介します。
令和8年2月14日(土曜日)から3月1日(日曜日)まで
ただし、2月16日(月曜日)、20日(金曜日)、24日(火曜日)は休館日
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
名古屋市科学館 理工館地下2階 イベントホール
どなたでも
無料(ただし、高校生以上の科学館への入館には所定の観覧料が必要)
名古屋市科学館