TOP(科学について調べる) > 天文情報 > 天文ニュース > 夜明け前の金星と木星_2014
記事掲載: 2014年08月16日
記事更新: 2014年08月20日
●● この頃の夜明け前、東北東の低空に金星と木星が見えています。この夏はなかなかすっきり晴れないので、16日朝も実際の空で確認することはできませんでしたが、晴れさえすれば、上の図のように見えているはずです。-3.9等の金星と、-1.8等の木星のランデブー。ぜひお楽しみください。
●● 名古屋近辺はなかなか晴れなかったのですが、やっと8月20日朝に晴れ間があり、一宮で撮影ができました。写真をクリックするとさらに大きくなります。目で見た時のキラリとした輝きはなかなか再現できませんが、朝焼けの中の雰囲気と低空さを感じていただけると思います。明日朝も晴れると良いですね。
●● まずは、早起き。4時半くらいから狙ってみましょう。東北東の方角がすっきり開けた所を探しておきましょう。腕をいっぱいに伸ばして握りこぶし分くらいの空まで見られる場所です。そして雲がかかっていたら残念ながら無理です。夜明けまでの短い時間の中ですが、朝焼けを楽しむつもりで早起きしていただき、2つが並んで見えたら大喜びしてください。
●● 金星と木星が最も近づくのは8月18日の朝。腕をいっぱいに伸ばした時の小指で隠せてしまうくらい近づきます。楽しみですね。地平線までの好天を祈りましょう。
●● 文中の時刻は名古屋での値です。この時期の日の出が5時15分頃で、その30分前を見頃としています。日本列島は広いですので、各地での日の出の時刻は異なります。国立天文台の「今日のこよみ」でご自分の地域の日の出の時刻を見ていただき、その30分前をめざしてご覧ください。