名古屋市科学館

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金星が見頃でした

 

夕焼けの中の「宵の明星」の金星はそろそろ見納め、以下は、過去の情報です。

 

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上の図は日の入りから30分後、ちょっと暗くなってきて金星が見え始める位置です。金星の明るさはマイナス4等級と並の1等星の100倍もの明るさがあり、夕焼けに染まった明るい空をバックに、チカッと白く輝いて見えてきます。この頃の日の入りは18時00分頃。そこで、金星の見え始めは18時半頃となります。これから日に日に低くなりますので、晴れたらぜひ、お見逃しなく。

3月1日には、上の図のように細い月と金星が並んだはずなのですが、名古屋は雨でした。残念!

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1-2月バージョン。

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新年バージョン。1/2をご覧になりましたか? 

 

12月に入って図のように見え始めの位置がどんどん高くなり、薄暮のうちはもちろん、すっかり暗くなってからも十分な高さで見え続けました。そして最も高くから見え始めるのは年明けの1月から2月になります。3月に入ると日に日に高度が低くなり、下旬には見えなくなります。その後は明け方の空にまわって、4月には「明けの明星」となります。

 

新年2日には図のように細い月と並んで見えました。とてもきれいでしたね。月と美の神さまにも見たてられる美しい金星の輝き。今がまさに「旬」です!

 

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双眼鏡で見た感じです。写真では金星のまばゆい輝きが表現できてないですが、、、。 

 

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風景を入れたらこんな感じ。月の欠けている側が見えているのは地球の照り返し=地球照です。実際にはもう少し薄くですが、肉眼でもきれいに見えていましたね。

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上の図は太陽と地球を基準とした金星の満ち欠けのしくみを表したものです。金星は月と同じように太陽に照らされて光っています。月よりもずっと遠いので肉眼では鋭い点ですが、望遠鏡を使うと満ち欠けしている姿を見ることができます。名古屋市科学館では、開館時間中に屋上天文台を公開し、晴れた日には昼間の星を見ていただいています。これから3月までの開催日の金星の形は下の図のようになります。ぜひご参加ください。

昼間の星をみる会日程へのリンク

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