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七夕アラカルト

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★7月7日は七夕でした。ただし昔の人にとっての七夕はこれから。このページでは、プラネタリウム等で使っている解説図を交えながら、七夕に関わるいろんな話題をご紹介します。

 

 上の図は7月7日頃、午後9時の東の空です。20時現在名古屋は晴れていて、街中でもベガ、アルタイル、デネブの3つの一等星でできる長い三角形、夏の大三角を見えました。ちょうど今年の新暦七夕は新月の前日ですので月明かりの影響がなく、山間部など大きな都市から離れたところでは、天の川が見えていたかもしれません。

 

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★七夕は旧暦の時代から行われてきた年中行事です。日本では明治5年12月2日まで旧暦を使っていました。その旧暦での7月7日は2013年の場合、8月13日になります。また、旧暦の七夕は新暦での日にちが毎年変わってしまうので、おおまかに一ヶ月遅れなので1ヶ月後の8月7日に、月遅れの七夕をする場合が多いです。そこで都合3回? の七夕があることになります。

 名古屋市内には、西区に星神社、北区に多奈波太神社という七夕関わりの神社がありますが、いずれも月遅れの8月7日に七夕のお祭りをします。

 

 ●ここで注目なのは、旧暦の七夕の夜の月です。旧暦は月の満ち欠けと日付が合っていました。すなわち毎年の七夕には、7日目の月(ほぼ半月)が南の空に見えていたのです。半月ほどの明るさがあると、山奥や海の真ん中でも天の川は見えにくくなります。つまり七夕はもともと、天の川を見るための星のお祭りではなく、そこそこの月明かりがあって出歩きやすい夜に、織姫星と彦星に願いをかけるお祭りであったわけですね。そして天の川がほとんど見えないから、二人は会えるわけでして…。七夕の夜に天の川を見ましょう! というと少し違和感がありますね。

 大都市の中心部でも晴れていさえすれば、織姫星(こと座のベガ)も彦星(わし座のアルタイル)もちゃんと見えます。七夕の夜には、ぜひ織姫星と彦星を見上げてみましょう。

 

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★最近12年の旧暦七夕の日付と天気です。毎年旧暦七夕は梅雨明け後になりますから、天気も良くなります。この◯×判定は、7月7日の宵で夜半前に織姫星と彦星が見えたかどうかを名古屋市科学館が開館した昭和37年から、日本気象協会さんの協力を得ながら記録しているものです。新暦では5年に一度しか見えないですが、旧暦ですと3年に2回見える計算になりますね。果たして今宵の判定は?

 
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★名古屋市科学館・理工館5Fの天文展示室には、江戸時代の天球儀を展示しております。織姫(織女:左)と彦星(河鼓:右端)が見やすい側に向けてありますので、ぜひご覧ください。

 

 

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★このごろの夜9時頃、南から見上げた夜空です。南西の空には、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカ(枠外)、土星でできる細長い三角が目立ちます。そして東から見上げて高いところに、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブでできる大きな三角があります(図中の灰色三角)。これが夏の大三角です。いい天気の夜、さまざまな星や星座を探してみて下さい。

 

 

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