名古屋市科学館

TOP(科学について調べる) > 天文情報 > 天文ニュース > 火星と土星_2014

火星と土星_2014

2014_august.jpg
 この頃の宵空、南西に土星と火星とおとめ座のスピカが並んで見えています。この3つは向かって右(西)から、青白、赤、クリーム色と色の対比もきれいです。さらに、8月上旬はほぼ均等に並んでいて、火星と土星の間隔は約10°。これは腕をいっぱいに伸ばした時の握りこぶし分くらいあります。
 そして、真ん中の火星が日に日に移動して、月末にはなんと土星と並ぶところまで位置を変えていきます。一番近づくのは8月26日で、離角は3°ほど。同じく腕をいっぱいに伸ばして指2本分くらいになります。
 ただし実際の距離はずいぶん違います。火星までの距離は約2億kmなのに対して、土星は約14億kmと、7倍も遠くなのです。そこで、ゴロンゴロンと2つの惑星が並ぶわけではありません。奥行きの深いすれ違いなのです。
 2014年の夏は、火星の両脇に土星とスピカと明るい星があるので、位置の変化がわかりやすくなっています。宵空の火星と土星のランデブーをお楽しみください。

 

 さらに8月31日と9月1日には、月がすぐ近くに来ます。晴れたらお見逃しなく。

 

▲ページ先頭へ