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記事掲載: 2024年10月14日
記事更新: 2024年10月16日
紫金山(しきんざん、ツーチンシャン)・アトラス彗星が観望のチャンスを迎えています。10月13日や14日の日の入り後には、名古屋の西空でも双眼鏡で彗星の姿を確認できました。
現在、紫金山・アトラス彗星が見えるのは夕暮れ時の西の低空です。時刻が進むほど空は暗くなりますが、その間に彗星はどんどん沈んで見えなくなってしまいます。一方で、日が経つほど彗星は暗くなると予想されますが、太陽との位置関係が離れていくので空で見るときの高さや空の暗さの点では得をします。
日が沈んでから30分後くらいからがひとつの目安です。星図をもとに見当をつけたあたりを双眼鏡で探してみてください。スマホやデジカメで撮ると、機種や設定によっては、淡い彗星も肉眼で見た以上によく写ります。写真に写ったら、そのあたりを探してみるのも良いです。
★≡10月13日ーーーーーーーーーー
2024年10月13日 17:54 名古屋市科学館 屋上にて
Canon EOS-R 400mm F/8 ISO1600 露出2.5sec を画像処理
2024年10月13日 18:25 名古屋市科学館 屋上にて
Canon EOS-R 100mm F/5.6 ISO800 露出2sec
2024年10月13日 18:25 名古屋市科学館 屋上にて
Canon EOS-R 100mm F/5.6 ISO800 露出2sec をトリミング
2024年10月13日 18:24 伊吹山 ドライブウェイにて
iPhone 15 Pro 手持ち撮影
標高1200mで空の透明度が高いので、低空にある彗星もコントラスト良く見えています。
★≡10月14日ーーーーーーーーーー
すばる望遠鏡のあるハワイ・マウナケア山頂のライブカメラからの映像です。ハワイ時間なので13日になっています。
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10月19日(土)にハワイからの生中継を含む
「プラネタリウム100周年」×「すばる望遠鏡25周年」記念 全国一斉オンライン講演会
を行います。詳細・席の予約はこちらから
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2024年10月14日 18:07 名古屋市科学館 屋上にて
iPhone 15 Pro 手持ち撮影
2024年10月14日 18:09 名古屋市科学館 屋上にて
Canon EOS-RP 200mm F2.86 ISO800 露出1sec
2024年10月14日 18:10 名古屋市科学館 屋上にて
Nikon D5600 32mm F4 ISO800 露出1.3sec
★≡全体情報ーーーーーーーーー
国立天文台のウェブサイトには、紫金山・アトラス彗星の見える位置と明るさを表した図が掲載されています。日の入り1時間後の東京での図ですが、同じ「日の入り1時間後」であれば、名古屋でもさほど違いはありません。
国立天文台 ほしぞら情報(解説)紫金山・アトラス彗星の観察チャンス
なお、名古屋の日の入り時刻は下記のとおりです。
10月14日 17時19分
10月16日 17時16分
10月18日 17時14分
10月20日 17時11分
10月22日 17時09分
10月24日 17時06分
10月26日 17時04分