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記事掲載: 2023年12月10日
記事更新: 2024年01月06日
2023年のふたご座流星群は終了しました。
極大日やその翌日の名古屋は天気に恵まれませんでしたが、
極大前の12月13日夜〜14日明け方には流星が見られました。
★彡 名古屋市科学館屋上で北の空に向けて設置しているカメラに明るい流星が写りました。
街中の空でも、明るい流れ星ならちゃんと見えます。
ふたご座は画面の外の左上方向にあって、そこから放射状の向きに流れていることがわかります。
2023年 12月14日 午前3時16分(ATOM Cam 2)
8月のペルセウス座流星群が好条件です。お楽しみに。
以下、過去の情報を含みます。
★彡 2023年 12月中旬午後10時頃の星空です★彡
★彡 寒い冬、街中でも星がきれいに見える時期になりました。この冬の夜空を飾るふたご座流星群は、12月13日夜から15日夜の3夜が見頃です。13日の朝にちょうど新月を迎えるので、月明かりの邪魔も全く入りません。いずれの日も、21時ごろから空が明るくなってくる翌朝6時ごろまで、ほぼ一晩中流星が楽しめます。
地球全体として流星数のピーク(極大)を迎えるのは15日午前4時ごろ(日本時間)と予報されています。日本は深夜で、ふたご座もよく見えているタイミングですね。そこで今年は、ご都合や天気の条件が整えば、14日の夜遅くから翌15日明け方を狙ってみてください。流星は雲よりもずっと上の現象ですから、晴れないと見えません。もし14日夜の天気予報が思わしくなかったら、前後の日の夜も普段よりは多くの流星が見られます。日本気象協会の星空指数はこちらです。
★彡天気が良ければ、12月15日の午前0時〜3時ごろには市街地でも1時間に10個以上の流星が見られると期待したいです。これは平均すれば5分間に1個くらいの頻度ですが、実際はランダムなタイミングで流れます。また、自分が見ているのと反対の方角で流れるかもしれません。ですので、できるだけ広い範囲を、楽な姿勢で、気長に見るのがたくさんの流星と出会うコツです。
6等星まで見えるような山間部では1時間に全天くまなく数えて70個近い流れ星が見られる可能性もありますが、冬期の山奥は道路が凍っていたりして危険が伴います。遠出するよりも、とにかく長い時間見ることが、すばらしい流星に出会える一番の近道です。近所や自宅の敷地でのんびり楽しむのもいいですね。街中で見えるのは都会の明るい空にも負けない明るい流れ星ですので、選りすぐりだけを堪能できます。
★彡 ふたご座流星群の流星は数の増減はありますが基本、一晩中見られます。宵空では東の空を中心に、夜中には真上を中心に四方八方に広がる向きに飛びます。向きは冒頭の図のように、ふたご座から広がる向きですが、現れるのは全天のどこかです。東だけではなく、いろいろな方向を見てみましょう。基本的にはまぶしいものが近くにない暗い場所が良いです。安全面と健康面(じっとしていると寒いです)には、くれぐれもお気をつけください。研究観測的な予報として今年は15日の午前4時ごろという数字も出ています。そのタイミングだけ急に数が増えるというわけではありませんが、今年は日本で星が見られる時間帯にあたっていますので、せっかくならその時間帯に空を見ていたいですね。ただ、それよりも空の雲の量のほうがずっと大きく影響します。ご都合の良い時間帯、晴れてたら、最低でも30分、できるだけ長い時間、広い範囲を見上げて流れ星を待つというのが王道です。
★彡流星は100kmもの上空での現象です。宇宙空間から秒速数10kmもの猛スピードで飛び込んできた粒は、100kmあたりで急に濃くなる大気との衝突で、2700°Cもの高温になり、周りの空気もろとも光を放ち、蒸発して消えるのです。 ★彡このかけらがもしそのままの速度で落ちてきたら、痛いどころではありません。地球の空気はそのかけらを蒸発させて私たちを守ってくれます。さらにきれいな流れ星にして見せてくれるのですから、とてもありがたいことですね。大気の外にいる宇宙ステーションや人工衛星、未来の月面基地などでは、流星は怖い存在なのです。 |
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★彡流星は数mm程度の小さな粒が地球の空気に飛び込んで光る現象です。その粒を生み出すのは、すい星です。すい星の通り道には、その本体が壊れてできた、たくさんの小さな粒が、川の様に流れています。地球がその流れにさしかかると、粒が次々と地球にぶつかってきます。これが流星群です。 ふたご座流星群の場合は、その元のすい星は、太陽の周囲を何周もするうちに、すい星らしい尾を引いたりする、揮発性成分が無くなってしまい、小惑星ファエトンとして発見されました。ただし、過去に放出された粒は今も軌道に残っていて、流星群となっています。 |
★彡左図のように、分類上はたくさんの流星群がありますが、そのほとんどは、1時間に数個というとても地味なものです。同じ彗星を母体とするものを「群」と呼ぶからで、群れをなして見えるという意味では無いからです。流星「群」という言葉の印象のように、次々と飛んで見られるのは、夏のペルセウス座流星群と冬のふたご座流星群、そして33年おきのしし座流星群(次は2030年代)です。 |
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★彡流星群には、流星のもとになる小さな粒が飛び込んでくる方向の星座名(例えばふたご座)がついています。しかしその星座の星が飛び込んでくるのではありません。流星は全天に飛びますから、もしその星座が見つけられなくても大丈夫です。 |
★彡2019年12月13日夜の流星です。街中で月明かりの下でも明るい流星はこのように見られます!
2019年12月13日23時1分 名古屋市科学館屋上にて(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)
2017年 12月14日0時27分(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)
★彡名古屋市科学館屋上から超高感度カメラで捉えたふたご座流星群の明るい流れ星です。2日分で全部で7つです。このように、明るい流れ星は街中でも見えます。できるだけ長い時間見上げるのが、このような明るい流星に出会うコツです。
2018年 12月13日,14日(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)
★彡2019年12月13日夜の流星です。街中で月明かりの下でも明るい流星はこのように見られます!
2019年12月13日23時1分 名古屋市科学館屋上にて(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)
2017年 12月14日0時27分(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)
★彡名古屋市科学館屋上から超高感度カメラで捉えたふたご座流星群の明るい流れ星です。2日分で全部で7つです。このように、明るい流れ星は街中でも見えます。できるだけ長い時間見上げるのが、このような明るい流星に出会うコツです。
2018年 12月13日,14日(超高感度カメラSSC−9600 + Kowa f=5mm/F1.8)