科学について調べる > 学芸員NOW > 新しい木のおもちゃが寄贈されました
こんにちは。木のおもちゃが大好きな学芸員の山田吉孝です。
2月に長野県木曽青峰高校から寄贈された木のおもちゃを紹介しましょう。
これらのおもちゃのうち、2点ほどが理工館2階のウッディ・プレイランドで実際に遊べます。遊べるおもちゃは、時々入れ替わるので、お楽しみに!
【新世代けん玉】
けん玉で遊んだことはありますか?
木の玉を操って、お皿に乗せたり、剣先に刺したりする、日本の伝統的なおもちゃですね。
今回寄贈されたのは、そのけん玉と輪投げが組み合わさったような、新しいタイプのおもちゃです。木の板に長い棒と短い棒が取り付けられていて、短い棒に置かれたドーナツ形の木の輪を、板を揺らすことで他の棒へと移動させる遊びです。
一見簡単そうに見えますが、実際にやってみると、かなり難しい!
輪が1つでも難しいのに、このおもちゃでは3つの輪を同時に動かすという、かなりチャレンジングな遊びもできます。
木の輪に触らず、板を揺らして、輪を棒から棒へと移動させてみよう!
3個同時に移動できるかな?かなり難しいよ!
【はめ込み型パズル】
穴の開いた木のパーツを棒にさしたり、側面の型に入れたり、箱の中にきれいに収めたりと、いろいろな遊び方ができるパズルです。
シンプルに板をはめ込む遊びから、自由に形を創る遊びまで、工夫しながら楽しめます。
木の棒に板をさして、いろいろな形を作ってみよう。
(左)側面の穴に入るパーツと入らないパーツがあるよ。 (右)遊び終わったら、箱の中にきれいに片付けよう。
【ジャンピングボール】
板を叩いてボールを飛ばし、ゴールの輪っかに乗せる遊びです。
バスケットボールのフリースローのような感覚ですね。
叩く力加減によってボールの飛び方が変わるので、ちょうどよい強さを見つけるまで、何度もトライしてみましょう。
ゴールの位置を変えることで難易度も調整できます。ちなみに、ボールが飛ぶ仕組みには「てこの原理」が使われています。
【スライドパズル】
数字やアルファベット、果物や色などのピースをスライドさせて、順番に並べるパズルです。
どうやったら順番通りに並ぶか、頭を使いながら楽しく遊べます。
見本の絵もあるので、まずはそのとおりに並べてみるのもオススメです。
表と裏で違う絵柄が楽しめます!
【ねこの車のおもちゃ】
子どもたちが大好きな手押し車のおもちゃです。
ねこの形をしているのがいいですね。ねこをお散歩させる気分で、押したり、可愛がったりして遊びましょう。しっぽがは、本物のねこのようにクネクネと動かせますよ。
長野県木曽青峰高校からのおもちゃの寄贈は12回目となり、これまでに寄贈された木のおもちゃは計42点にもなります。
名古屋の人々は、木曽川の水を飲んで暮らしています。安全でおいしいし水を飲めるのは、上流に豊かな森があり、それを守る人々がいるからです。
科学館の「ウッディ・プレイランド」では、木曽川の上流(木曽)で高校生が作ったおもちゃを、下流(名古屋)の子どもたちが遊ぶことで、木曽川の上流と下流をつなげていきたいと考えています。
これらのおもちゃで遊ぶ時は、木曽の人々が山や森林を大切にしてくれているからこそ、名古屋の人々が水や木材の恵みを受けていることに、ぜひ思いをはせてみてください。
学芸員 山田吉孝