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記事掲載: 2026年09月18日
記事更新: 2026年09月21日
●今年(2026年)の中秋の名月は9月25日(金)です。名古屋では日の入りより50分近く早い、16時54分に月が昇ってきます。この時刻は理想的な地平線から昇ってくる計算上の時刻。遠くにちょっと山があるだけで、見え始める時刻は遅くなります。さらに今年は昼間のうちに昇ってきますから、空の明るさが月を見えにくくします。少し上に昇らないと見えてこない時も多いですから、すこし気長にお待ちください。低いところの月は、夕日や朝日が赤くなるのと同じく、大気による効果で赤くなります。ほのかに赤い月がだんだん上るにつれて白くまばゆくなっていきます。
●なお、月が昇る時刻は地域によってすこしづつ違います。国立天文台の今日のこよみページで、地域をメニューで変えて(初期値は東京です)ご確認下さい。
●お月見の日はこの表のように毎年変わります。毎年日付がばらばらなのは、旧暦の8月15日にお月見を行うからです。旧暦と新暦はもともと出発点=正月が1ヶ月ずれており、さらに毎年11日ほどずれます。月が12回回ると約354日。1年365日より短いのです。そこで、19年に7回ほどのペースで1年を13ヶ月にして調整するため、この表のようにばらばらになるのです。
●9月25日の月の出は16時54分です。翌26日は17時20分。月がためらいがちに出てくるという意味で、十六夜と書いて「いざよいの月」と呼ばれます。そして27日は17時47分となります。年間平均では月の出は毎日約50分ずつ遅くなるのですが、この時季は30分程度となります。
●本家中国では、旧暦8月15日だけがお月見でしたが、日本では次の十五夜の少し前、旧暦9月13日にもお月見をする風習が付け加わりました。「後の月(のちのつき)」とか「十三夜(じゅうさんや)」と言います。2026年の後の月は10月23日。十五夜2日前なので、ちょっと欠けた月を愛でるという風流なお月見です。お供えするもの=収穫時期で、中秋の名月を芋名月、後の月を栗名月とか豆名月と呼ぶ場合もあります。
●中秋の名月は旧暦の8月15日の月という決め事なので、かならずしも満月とは限りません。それどころか満月とずれるほうが多いくらいです。月と地球と太陽が一直線にならぶのが満月で、最大2日ずれる場合があります。今年の場合は中秋の名月の2日後、9月27日の午前1時49分が天文学上の満月となります。ただしほとんど丸いことには変わりありませんし、実際の月はまぶしいので、わずかな欠け具合は分からないことがほとんどです。中秋の名月は旧暦の8月15日という決め事ですから、もともと少々ずれても気にしてなかったということなのです。
●このずれ・遅れの理由の一つ目は、月の軌道が楕円だからです。新月の月が、地球のちょうど反対側になる満月の位置に行くまでに、遠回りのときと近回りのときがあります。新月の瞬間から満月の瞬間までの所要時間は平均で14.8日ですが、実際には13.9日〜15.6日とずいぶん幅があるのです。
●ずれの理由の2つ目は、新月を迎える「時刻」です。上の図は旧暦の日付と満月までの日数の関係を表したものです。もし新月が旧暦1日の午前0時に起き、そこから14.8日掛かって満月になったとすると、中秋の名月である旧暦8月15日が満月の日となります。旧暦1日のお昼頃や24時近くに新月になったとすると、旧暦16日が満月の日となります。
さらに新月から満月までの日数に13.9日〜15.6日の幅があることを考えると、薄青の平行四辺形の範囲で満月を迎えることになります。旧暦15日よりも、旧暦16日に満月になるほうが多いことがわかりますね。時々は2026年のように、旧暦17日になってから満月になることもあります。
●一方、旧暦14日に満月を迎えるパターンはごく稀です。満月までの所要日数が最短で、さらに旧暦1日の0時ごろに新月を迎える場合にしか起こりません。中秋の名月の前日(旧暦8月14日)が満月になる実例は、国立天文台によると600年で2回(1942年,2127年)しか起きないのです。このあたりは、国立天文台の「必ずしも満月ならず」、が詳しいです。
●みなさんの地域のお月見団子はどんな形ですか?
名古屋のお月見団子はこんな形の3色です。ちょっと変わってますよね。残念ながら名古屋市内であっても、デパートなどでは東京や京都風のお団子しか売っていない場合が多いです。ぜひ地元オリジナルのお団子をお楽しみください。
●今年も良い名月が見られまますように…
「中秋の名月_2018」 2018年9月24日18時3分 名古屋市科学館屋上にて
Canon PowerShot SX710 HS 600mm相当 F6.3 1/20 ISO800
昇ったばかりの月は、地球の大気で青系統の色が散らされて黄色っぽく見えます。
「中秋の名月_2018」 2018年9月24日19時12分 名古屋市科学館屋上にて
Canon PowerShot SX710 HS 750mm相当からトリミング F6.9 1/160 ISO800
高く昇ると、白いまばゆい月になります。薄雲越しの「おぼろ」月です。
「中秋の名月_2017」 2017 10 4 17:40 DMC-LX9 128mm相当 自動露出 -2/3EV ISO125