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記事掲載: 2019年10月12日
記事更新: 2025年03月17日
2019年のノーベル物理学賞は天文学系!
「宇宙進化と宇宙における地球の位置付けに対する理解への貢献」
○°この10月の名古屋市科学館のプラネタリウム一般投影のテーマは、なんと「生まれつつある系外惑星」! ぴったりの内容だったのです。1995年のマイヨールさんらによる第一号の発見から、最近のALMA望遠鏡による原始惑星系円盤の観測成果までを解説しています。10月31日までです。ぜひお越しください!
○°マイヨールさん、ケロ−さんの1995年の第一号から先月末までの系外惑星の発見個数です。2014年や2016年はケプラー宇宙望遠鏡が一気にまとめて発表したため突出しています。この様子を全天にプロットしたのが下の画像です。
○°中央やや左の赤い丸が、1995年に系外惑星が発見されたペガスス座の51番星です。それよりも明確に目立つのは、中央右上にまるで塗りつぶしたような領域ですね。ここがケプラー望遠鏡の観測エリア、こと座のベガ(右)とはくちょう座のデネブ(左)に挟まれた領域です。また、右斜め下のやや集中した領域が銀河中心方向のやはり集中的な観測が行われたエリア、そして、下やや左の丸のついた明るい星はみなみのうお座のフォーマルハウトです。ノーベル物理学賞が発表された10月8日の夜20時の名古屋での夜空です。クリックして拡大すると最大解像度(4K)でご覧いただけます。モニター・画面を明るくするのがオススメです。
○°これらの内容の解説はぜひプラネタリウムでどうぞ。日祝は大変混みますが、土曜日や三連休の初日はさほど込みません。そして平日は余席がでるくらいですので、うまく見計らってお越しください。
○°今度は動画で見てみましょう。再生が始まったら表示される右下の四角いマークをクリックして全画面にするのがオススメです。なお、30秒のこの動画の後、画面に表示される動画群は当館とは無関係です(youTubeの仕様で強制的に表示されてしまうのです)。
プラネタリウムや教育関係の皆様へ
○°左は名古屋市科学館プラネタリウムで系外惑星の位置、個数を全天にアニメーションで投影している様子です。それぞれの環境で活用していただけるように、画像の素材をフリーで公開いたします。
画像はこちらからダウンロードできます。星の有無、解像度などご都合の良いものを選択ください。