TOP(科学について調べる) > 天文情報 > 天文ニュース > ペルセウス座流星群_2012
記事掲載: 2012年08月13日
記事更新: 2025年03月17日
2010 08/13 3:39 EOS5D 17mmF4 開放 ISO800 30秒露出 (40mm相当にトリミング)
********* 8月13日朝 速報 ********
2012年8月13日未明、名古屋は雲が多くなってしまいました。午前2時すぎまで晴れていた木曽御岳では夜半前が1時間あたり20個、夜半から夜半過ぎが50個程度と、例年通りの活動が見られました。流星は薄雲がかかるだけで、見える数がぐんと減ります。13日の夜〜14日未明の天気予報も良くないですが、金星食がありますので、晴れ間があることを祈りましょう。金星食については、こちらのページをご覧ください。
***************************
以下は、極大前からの情報です。
★彡夏の夜半過ぎ、ぜひ流れ星を探してみましょう。今年のペルセウス座流星群のオススメは8/12の夜中〜13未明です。
ペルセウス座流星群の流星数は、だんだん増えていって、極大日を過ぎるとはっきり減る傾向があります。そこで、数日前からの天気予報で極大日が曇りそうなら、8/11の夜中〜12未明や8/10の夜中〜11未明のほうが、流星を見るにはオススメです。いずれの日も、真夜中の午前1時頃から空が明るくなる4時頃までが見頃の時間となります。 夜半前はほとんど飛ばないので、仮眠をとったりして夜中すぎに備えたほうが良いでしょう。
★彡ペルセウス座流星群の超高感度カメラによる映像です。音はありません。流星が見えた時を編集しています。左の塔の上にカシオペア座が見えます。その下の画面中央あたりに輻射点があるので、そこを中心とし、四方八方に流星が流れます。 この1分間のビデオの中に、ペルセウス座流星群の流星が3つ(1:09:22 1:21:21 1:24:12)。関係ない流星(散在流星)が2つ(1:21:36 1:23:53)、飛行機(1:24:50)が最後に下から中央へ点滅しながら通過しています。
★彡ペルセウス座流星群の流星は、北東の空を中心に、四方八方に広がる向きに飛びます。北東だけではなく、いろいろな方向を見てみましょう。例えば反対の南西の空では、長い流れ星が見えます。 楽な姿勢で、長い時間見上げるのが、明るい流れ星をたくさん見るコツ。望遠鏡は要りません。視野が狭くなって流星が見えなくなります。できるだけ視界が開けていて、まぶしいものが近くにない暗い場所が良いです。ただし、安全面にはくれぐれもお気をつけください。
![]() | ★彡流星は100kmもの上空での現象です。宇宙空間から秒速数10kmもの猛スピードで飛び込んできた粒は、空気とのまさつで2700°もの高温になり、周りの空気もろとも光を放ち、蒸発して消えるのです。 |
![]() | ★彡このかけらがもしそのままの速度で落ちてきたら、痛いどころではありません。地球の空気はそのかけらを蒸発させて私たちを守ってくれます。さらにきれいな流れ星にして見せてくれるのですから、とてもありがたいことですね。大気の外にいる宇宙ステーションや人工衛星、未来の月面基地などでは、流星は怖い存在なのです。 |
![]() | ★彡流星は数mm程度の小さな粒が地球の空気に飛び込んで光る現象です。その粒を生み出すのは、すい星です。すい星の通り道には、その本体が壊れてできた、たくさんの小さな粒が、川の様に流れています。地球がその流れにさしかかると、粒が次々と地球にぶつかってきます。これが流星群です。 |
![]() |
★彡左図のように、分類上はたくさんの流星群がありますが、そのほとんどは、1時間に数個というとても地味なものです。同じ彗星を母体とするものを「群」と呼ぶからで、群れをなして見えるという意味では無いからです。 流星「群」という言葉の印象のように、次々と飛んで見られるのは、夏のペルセウス座流星群と冬のふたご座流星群、33年おきのしし座流星群(次は2030年代)です。 |
| |
![]() | ![]() |