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記事掲載: 2017年08月21日
記事更新: 2025年03月17日
名古屋市科学館・日食観測チーム(チーム詳細はこちらをクリック)から届いた速報画像を公開しています。写真はクリックすると大きくできます。
また、本ページで時刻を記載する場合は、日本時間JSTで表記します。
特に記載のない限り、本ページの写真の公開条件はccbyとします。さまざまな天文教育普及の場面でお使いいただけることを願っています。クレジットは「名古屋市科学館・日食観測チーム」です。
Teamアイダホb からの段階露出をした9枚の画像から「目で見た感じ」の合成・画像処理を行いました。肉眼では見いだせない細かな流線模様を画像処理で浮き上がらせた写真も技術の進歩としては大切です。しかし実際に見たときの雰囲気の映像記録はもっと大事だと思います。さらに皆既中の空は拡大写真では黒くなってしまいますが、実際には青いことも加味しました。ご覧になった方は「ああ、こんな感じ」でしょうか。そして、これからの方はこんなのが空にぽっかり浮かんでいる様子をイメージしてみてください。
Team名古屋市科学館 ワイオミング州ボイセン州立公園で撮影した皆既日食の観測風景の動画。16倍速になっています。現場での気持ちはこんな感じ。皆既日食はあっという間に終わるというところです。空の色の変化もきれいです。
Teamテネシーb ナッシュビルでの撮影です。皆既日食の進行による周囲や空の明るさの変化がよくわかります。太陽の右には金星も写っています。
Teamワイオミングa から露出を切り詰めてプロミネンスを映し出した写真が届きました。ミラーレスカメラゆえのオーバーヒートと戦いながらの力作です。皆既終了間際で右上に赤くプロミネンスが見えています。
Team名古屋市科学館 ワイオミング州ボイセンで撮影した皆既日食の動画。皆既になったところで、カメラのゲインを上げてコロナの先端(外縁)がどこまで見えているかが分かります。今回は3方向に伸びていますね。さらに太陽を隠している月が地球に照らされて淡く見えるところまでを捉えています。全画面で再生すると真っ赤なプロミネンスの詳細もわかります。Canon XA30にて固定撮影。皆既中に太陽がどれだけ動くのかも見ていただけます。
Team名古屋市科学館 ワイオミング州ボイセンからの映像です。左は食最大の10分前、右は皆既中、食最大の空と景色です。オリジナル解像度でUPしておりますので、プラネタリウムなどでも活用できます。景色や木の明るさの変化、そして皆既中の地平線付近の夕焼けっぽい色などがよくわかります。皆既中の写真のコロナのすぐ左の点は、イマドキならではの「ドローン」です。現場で写真撮ってる人たちの気持ちは…、お願いだからどこか遠くへ…だったことでしょう。
Teamアイダホb から特殊な露出の映像が届きました。左はコロナに露出を合わせたもの。中央の黒いところが、黒い太陽と書かれたりしますが本当は月ですね。そこで右をご覧ください。思いっきり露出を長くかけて月に露出を合わせてみました。うっすら模様が見えますでしょうか? この月はまさに新月で太陽からの光は当たっていませんが、地球で反射した光がうっすら照らし出しているのです。細い三日月のときに、光が当たっていない側がぼんやり見えるときがありますね。それと同じ地球照という現象です。黒いところは確かに「月」という証拠写真です。
また、両方の写真の左下の方には、しし座のレグルスが点像で写っています。
いよいよ動画の公開です。Teamテネシーb による臨場感いっぱいの動画をお楽しみください。
(叫び声が入っていますので、音量にご留意ください)
Teamアングラ から映像が届きました。ワイオミング州の何処かで地質調査を行うアングラ(underground)学芸員からです。
上左:皆既中の風景 上右:皆既後の風景
下左:皆既日食当日の朝日 下右:皆既日食当日の夕日
青空をめざして車を走らせ、無事、晴天の皆既帯に到着。
日食メインな方には頼めない「秘密ミッション」を実践してくれました。
手にもコロナ、空にもコロナ、名付けて「ダブルコロナ」の撮影です!
Teamオレゴンb から皆既中の明るさの変化を撮影した写真が届きました。
Team名古屋市科学館 から動画からのハイライト部分切り出し映像が届きました。左から皆既スタート時のダイヤモンドリング、食の最大のコロナ、皆既エンド時のダイヤモンドリングです。動画は帰国後をお楽しみに。
Teamテネシーb から、皆既中の高解像度全景画像が届きました。食の最大付近の画像と、14秒ごとの同一露出での明るさ比較画像です。空の明るさ、雲の色、地平線付近の変化が興味深いです。
Team名古屋市科学館 から速報が届きました。晴天で無事高解像度映像などが撮れているとのことです。帰国後をお楽しみに。
Teamアイダホb から、皆既中の全景画像が届きました。太陽の右(画面中央)に金星も写っています。周囲は全周が夕焼けっぽい感じになります。
Teamオレゴンa から皆既終わりのダイヤモンドリングの映像と、観測風景の写真が届きました。観測風景は長篠の合戦のような雰囲気です。
Teamオレゴンb から皆既中の風景の写真が届きました。iPhoneでの撮影とのことです。
Teamアイダホb から、皆既日食の写真が届きました!!!
左が皆既中のコロナ、右がダイヤモンドリングです!
Teamテネシーa からは観測地の映像が届きました。雲間に見えることを祈ってます。
さあ、日食当日(日本時間)になりました
Teamナッシュビルb からは現地のwelcomeな写真が届きました。人口4万人のギャラティン市に10万人訪れるとのことです。Teamの日本からのツアーは野球場を借り切ったのですが、なんと現地の小学生が、こんな石でのお出迎え。すばらしいですね。
Teamアイダホb からの観測地風景です。先ほどの写真とくらべてみてください。すっかり昼間です。ピンホールでの文字は観測場所ドリッグス市の DRIGGS が描かれています。
いよいよ日食前日(日本時間)です
Teamアイダホb から観測地に到着しての準備の様子が届きました。暗いうちに場所を決めて赤道儀の極軸を合わせておくという大切な時間です。写真右にはオリオン座、左の明るい星は金星です。金星はいったん朝の光で見えなくなり、皆既中にもう一度見ることになるはずです。
Teamオレゴンa から現地で入手されたTシャツの写真が届きました。
夜空には夏の大三角が見えているそうです。
Teamテネシーb から、皆既日食前夜の細い月の写真が届きました。この月がまもなく太陽の前で真っ黒なシルエットになるのですねー。楽しみです。またホテルのテレビサービスには、機材満載のマニアックな写真。そして日食のチャンネルもできているそうです。
8月21日11時20分の太陽面です。現場でのピント合わせに便利な? 黒点群が中央と左端に出ています。
20日ほど前
天文指導者ALCクラブの有志のみなさんとは、何回も名古屋市科学館での事前打ち合わせを行いました。機材チェックは、実際の太陽の高さ・そして辺りの暗さでの操作練習が有効です。部分食の間は日食メガネも必須ですね。