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地球環境ゲーム

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展示作品の狙い

 ただのピンボールゲームではありません。ボールを炭素だと思ってください。偶然にも左右されながら、炭素は生態系のいろいろな場所をめぐることになります。炭素をできるだけ長い間、生態系の中を循環させると高得点がえられます。

知識プラスワン

 では、高得点を狙うには、具体的にどうすれば良いのでしょうか。得点数の高いのは、ライオンの口です。肉食動物であるライオンは、生態系の中でも数が少ないからです。たくさんある植物には比較的簡単に入れますが、点数は少なめです。
 また、二酸化炭素レベルの調整も重要です。二酸化炭素レベルが多すぎても少なすぎてもゲームオーバーとなるので、気をつけなければなりません。人間環境ゾーンでは二酸化炭素レベルがどんどん上がっていきますし、植物ばかり当てていると二酸化炭素がなくなってしまいます。常に適度な二酸化炭素レベルを保ち続けなければゲームを続けることができません。エネルギーを使って楽しむためには、二酸化炭素の調節が大切なのです。
 このピンボールはあくまでゲームです。実際の生態系はこのように単純ではありません。長い時間をかけて、海や火山などを含めた地球の様々な場所が、炭素循環の通過点となっています。自然界はこのような物質循環によってつながっているので、互いに影響しあいます。そんなことに気付いていただき、関心を持っていただくきっかけになるゲームです。

 


【 参考資料 】

参考資料
地球のしくみ (1995)浜野洋三(日本実業出版社)
新版 地学事典(1996)(平凡社)
文 学芸員 西本昌司

 

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