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展示ガイド

アイジンガー・プラネタリウム

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展示作品の狙い

 オランダ北部のフラネケルに18世紀に作られた天井オーラリー(惑星儀)があります。
 プラネタリウムという名前を最初に名乗った「アイジンガー・プラネタリウム」です。展示室の中央に、その実寸大レプリカを展示しました。また、その真下に各部の名称を日本語訳した図を配置しました。当時の最先端の天文知識を機械仕掛けで再現し、現在もオランダで動き続けているアイジンガー・プラネタリウムは、名前だけでなく、多くの人に天文学の正しい知識を伝えるという目的でも、現在のプラネタリウム施設の祖先にあたります。

知識プラスワン

 アイジンガー・プラネタリウムは、いつ、なんのために作られたのでしょう?
【プラネタリウムという名前】
 「プラネタリウム」という名前は、惑星という意味の「プラネット」と、何かを見る場所という意味の「アリウム」という言葉が合体したものです。つまり「プラネタリウム」は惑星を見る場所という意味です。この名前を最初に使ったのはオランダのアイゼ・アイジンガーでした。
 1774年5月8日の明け方の東空に水星、金星、火星、木星、月が一度に見えるという珍しい現象がありました。当時、すでに惑星や月の位置は正確に算出できたので、確率的に珍しくはあっても、それが別の何かを引き起こすような特別な現象ではなかったのですが、一般大衆にはまだそのような知識がありませんでした。この現象で世界が終わるという偽りの新聞記事が書かれ、人々は不安におののきました。当時30才のアイジンガーは、人々に正しい宇宙の知識を伝える必要があると感じました。彼は羊毛すきを仕事としていて決して裕福ではなく、小学校しか出ていませんでしたが、独学で数学の書物を書いたりしていました。彼は自分の出来る事として、分かりやすい太陽系の模型を作り、宇宙の正しい知識を解説しようと考えたのです。
 構想から7年。ついに彼は自宅の居間の天井に太陽を中心に水星から土星までが毎日正しい位置に表示されるという模型を作り上げました。淡々とその日の惑星たちの位置を示し続けるのです。そしてそれを惑星を見る場所「プラネタリウム」と名付けたのです。彼は町の人々を自宅の居間に招き、惑星の日々の動きを見せました。たとえ、惑星の見える方向が偶然集結しても、それは年月とともに普通に起こりうることで、決して世の中の終わりなどにはつながらないことを示したのです。
 その後200年以上たった今も、アイジンガー・プラネタリウムは動き続けています。
写真:アイジンガー・プラネタリウムの内部
   アイジンガー・プラネタリウムの建物の外観

 


【 参考資料 】

参考資料
プラネタリウムストーリーVol.10 (2006)毛利勝廣 (財)中部技術科学センターCTSCニュース平成18年3月号
文 学芸課 天文係

 

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