科学について調べる > 学芸員NOW > 2022年ノーベル賞

2022年ノーベル賞

 

みなさんこんにちは〜!!学芸員のこうすけです!!

 

最近寒くなりましたね〜、なんて言っているとやってくるこの季節!!そう、ノーベル賞です!!!!

先日、科学3賞の生理学・医学賞、物理学賞、化学賞が発表されました。

 

今年は、生理学・医学賞が人類の進化、物理学賞が量子情報科学、化学賞がクリックケミストリー(分子の合成を高い反応性と選択性で行う手法)に関する研究ということで、さまざまな方が事前に予想されていましたが、なかなか的中させるのは難しかったような、そんな研究だったと思います。

当館の学芸員同士でも、いろんなコメントが飛び交っております。

個人的には、昨年の化学賞も有機触媒に関する研究であり、今年のクリックケミストリーも触媒が出てきますし、分子に関わるという広ーい意味では同じなので、連続するとは思いませんでした。また、同賞を受賞した一人のバリー・シャープレス氏は、生命館地下2階 あいち・なごやノーベル賞受賞者記念室で紹介している野依良治先生と2001年ノーベル化学賞を共同受賞した方であり、野依先生の喜びのコメントも発信されていましたね。今回の受賞研究は、2001年の不斉合成とは異なったものですから、違うテーマで2回目のノーベル賞を受賞するなんてすごいですよね!!

 

さて、今年のノーベル賞についても、学芸員が解説するパネルを各賞制作し、理工館6階「話題の科学」コーナーにて10月22日(土)より期間限定で展示します。現在、鋭意制作中ですので、お楽しみに!!

 

 

各賞の詳細は、ノーベル財団の公式サイトで紹介されています。英語で書かれているので、読むのはとても大変ですが、ぜひチャレンジしてみてください!!

 

生理学・医学賞

絶滅したヒト族のゲノムと人類の進化に関する発見」

"for his discoveries concerning the genomes of extinct hominins and human evolution"

ノーベル財団公式サイト

 

物理学賞

“量子もつれ”の実験により量子情報科学を開拓」

"for experiments with entangled photons, establishing the violation of Bell inequalities and pioneering quantum information science"

ノーベル財団公式サイト

 

化学賞

クリックケミストリーと生体直交化学の確立」

"for the development of click chemistry and bioorthogonal chemistry"

ノーベル財団公式サイト

 

 

学芸員 山田こうすけ

 

▲ページ先頭へ