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国際博物館の日記念シンポジウムに登壇

 

みなさん、こんにちは〜〜〜!!学芸員の山田こうすけです!!

 

突然ですが「国際博物館の日」をご存知ですか?

毎年、5月18日が国際博物館の日となっており、「博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発すること」を目的として、ICOM(国際博物館会議)によって1977年に制定されたものです。

この日を中心に、各地の博物館施設では、入館料が無料になったり、イベントが行われていることがあります。そしてこのイベントのひとつに、日本博物館協会とICOM日本委員会が共催で行う「国際博物館の日記念シンポジウム」があります。今年は5月22日に東京国立博物館の大講堂にて開催され、学芸員や研究者らが集まり熱い講演や討論を繰り広げました。

そしてなんと!!その会に私、山田厚輔、登壇してしまったんです!!!!ICOM日本委員長と若手学芸員との対談のプログラムがあり、その若手学芸員のひとりに選ばれたのです!!ちゃんと証拠に、シンポジウムの公式ウェブサイトにも私の名前があります。

声がかかった時は、とても光栄に思うと同時に、私が考えるに科学館は博物館施設の中でも少し変わったポジションにあるため、本当に私で大丈夫か!?とも思いましたが、せっかくの機会なので良い意味で暴れてこようと登壇を決意しました!!

 

シンポジウム当日、普段サイエンスショーなどでみなさんの前に出ることが多いせいか、あまり緊張せず会場に到着し、シンポジウムが始まりました。

私の出番はプログラムの最後だったので、それまでは他の登壇者の講演を聞きました。面白い話や新たな発見もあり、とてもワクワクしました。全く違う分野の話を聞くのは良い刺激になるので、「興味ないな〜」ではなくぜひ耳を傾けて欲しいです。

そして、いよいよ私が登壇する時がきました。さすがの私もこの瞬間は緊張しましたが、サイエンスショーで培った発声を最大限に活かして、元気よく発表を行いました。…いやいや、元気よくってシンポジウムですから、ちょっと場違いなんじゃない?と思ったそこのあなた!!まさに、その通りです!!笑

ですが、私がシンポジウムでみなさんに伝えたかったことは「学芸員を中心に博物館の人は、魅力的な人であってほしい」ということだったので、あえて山田厚輔という人間の魅力を最大限に発揮するなら、という気持ちで発表したので、自然とあんなふうになってしまったんです。

え??そんなことを言われても、当日の様子を知らないから分からない??

大丈夫!!なんとこのシンポジウムは、ICOM日本委員会のYouTubeチャンネルにて配信されています。私の出番は「後編」の11"00〜20"00あたりと34"45〜44"00あたりですのでお見逃しなく!!そして、一緒に登壇したふたりの若手学芸員の発表もぜひ聴いていただきたいですし、前編の講演も聴いていただきたいですし…時間を作って、ぜひ全部見て欲しいです!!笑

 

<前編>「2022年国際博物館の日」記念シンポジウム ─博物館の力 私たちを取り巻く世界を変革する─

<後編>「2022年国際博物館の日」記念シンポジウム ─博物館の力 私たちを取り巻く世界を変革する─

 

シンポジウムを終えて、今一度、博物館施設としての科学館はどうなっていくか、どうしていくか、というのを考えみました。それでもやはり、私は一番大事なものは「人」だなと思います。

学芸員はもちろん、実演を行うスタッフ、入館時に関わるスタッフ、展示品を日々メンテナンスするスタッフ、みなさんの安全を守るスタッフ、建物をメンテナンスするスタッフ、来館者からは見えない部分で科学館を支えているスタッフ、そして、展示室やものづくり、観望会を支えるボランティアの皆さん、展覧会のスタッフなどなど、科学館には本当に多くの人がそれぞれの使命をまっとうし、来館者のみなさんに「科学館を楽しんでもらいたい」という気持ちで取り組んでいます。

これからも、みなさんが何度も行きたいと思ってもらえるようなステキな科学館をめざして参りますので、みなさんのご来館をお待ちしながら、新しいサイエンスショーや展示、イベントを企画していきます!!

 

 

学芸員 山田厚輔

 

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