名古屋市科学館

TOP(科学について調べる) > 天文情報 > 天文ニュース > 名古屋市科学館・日食観測チーム

名古屋市科学館・日食観測チーム

2017_004.jpeg

 

 このアメリカ横断皆既日食の様子を資料として残し、プラネタリウムやwebページを使って日食の映像をみなさんにご覧いただくため、プラネタリウムの学芸員の他に、天文指導者クラブALCや、当館学芸員、そして関係者の「有志」のみなさまが協力してくださいました。Teamがこんなに増えたのも、アメリカ横断日食ならではですね。そこで、同じ形式の小型魚眼カメラ(SP360,SP360-4K)を各地に配置し(観測地に◎印)、場所による違いを後日比較できるようになど、今回ならではの組織的な画像取得も狙っています。

それぞれのTeamの場所と特徴を独断?で紹介します。データはアストロアーツ社のエクリプスナビゲータ3によります。

 

少々の薄雲は別として、みなさん、晴れて皆既日食を観測することができました。良かったです。
そしてTeamのみなさんを送り出した、「Team自宅」のみなさんにも感謝です。

  

 届いた速報画像はこちらのページで公開しています。

 

01_Teamオレゴンa:マドラス ◎
晴天率が高く適度な地平高度の観測地にALCベテランメンバーが機材満載で陣取ります。

 

【マドラス】    121゚06'45"W 44゚42'29"N 標高  683m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:06:47.3*  0.000   29.4  103.0  284.8  329.8
第2接触    02:19:38.1*  1.000   41.4  119.2  105.1  144.5  補正値     1.7s
食の最大   02:20:39.9*  1.014   41.6  119.5  196.1  235.4  継続時間 02m 2.7s
第3接触    02:21:40.8*  1.000   41.8  119.7  287.1  326.2  補正値    -2.7s
第4接触    03:41:06.8*  0.000   52.3  143.9  107.7  133.0
                     (月縁補正による計算)

 

 

02_Teamオレゴンb:ハンティントン
アメリカ在住者の土地勘を活かし、天候によっては移動も可能なALC旧若手メンバー達が集います。2009年は屋久島で曇り。リベンジして欲しいです。

 

【ハンティントン】へ変更 117°15'40" 44°20'51"
Huntington High and Elementary School
                時刻 (JST)         食分    高度    方位   
第1接触    01:10:04.5    0.000   32.7  106.6  
第2接触    02:24:53.0    1.000   44.8  124.3  
食の最大   02:25:57.3    1.012   44.9  124.6  継続時間 02m 8.6s
第3接触    02:27:01.7    1.000   45.1  124.9  
第4接触    03:48:01.5    0.000   54.7  152.1
                     (NASAwebによる計算)

【ライム】   117゚18'36"W 44゚24'24"N 標高    0m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:10:03.9*  0.000   32.6  106.6  285.5  329.9
第2接触    02:24:48.6*  1.000   44.7  124.3  107.7  144.8  補正値     1.4s
食の最大   02:25:53.8*  1.014   44.8  124.6   16.9     53.8  継続時間 02m 9.5s
第3接触    02:26:58.1*  1.000   45.0  124.9  286.1  322.9  補正値    -2.6s
第4接触    03:47:54.8*  0.000   54.6  152.0  108.5  128.5
                     (月縁補正による計算)

 

 

03_Teamアイダホa:レクスバーグ ◎
安定と実績のフィルムカメラで臨むベテランALCメンバー達。帰国後、現像が必要ですので、速報は期待しないでください。

 

【レクスバーグ】 112゚11'51"W 43゚49'43"N 標高 1500m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:15:11.1*  0.000   37.2  111.7  286.5  329.7
第2接触    02:32:32.3*  1.000   49.0  132.1  106.4  139.5  補正値     1.6s
食の最大   02:33:41.4*  1.014   49.2  132.4  198.1  231.0  継続時間 02m17.0s
第3接触    02:34:49.2*  1.000   49.3  132.8  289.7  322.5  補正値    -3.1s
第4接触    03:57:34.4*  0.000   57.2  164.4  109.6  121.1
                     (月縁補正による計算)

 

 

04_Teamアイダホb:ドリックス ◎
経験豊かなプロ系関係者が陣取るメイン観測地の一つです。

 

【ドリックス】 111° 06'29" W 43゚44'37"N 標高 1877m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:16:26.1*  0.000   38.1  112.9  286.6  329.4
第2接触    02:34:20.0*  1.000   49.9  134.0   98.0  130.1  補正値     1.6s
食の最大   02:35:28.8*  1.012   50.0  134.3  198.3  230.2  継続時間 02m15.3s
第3接触    02:36:35.3*  1.000   50.2  134.7  298.6  330.2  補正値    -4.1s
第4接触    03:59:40.2*  0.000   57.5  167.2  110.0  119.4
                     (月縁補正による計算)

 

 

05_Teamアングラ:観測地未定→ワイオミング州リバートンの北東のどこか ◎
なななんと日食を知らずにこの日程でワイオミング州のどこかで地質調査を行うアングラ(underground)学芸員のチーム。アメリカやモンゴルで鍛えた長距離移動はお手のものですので、晴れたところへ行ってくれるでしょう。日食メインな方には頼めない秘密ミッションにも期待です。

 

  

2017_002.jpeg

06_Team名古屋市科学館:ボイセン ◎
プラネタリウムチームからは精鋭学芸員を1名、さまざまな面から厳選した観測地ワイオミング州ボイセンに送り込みます。プロ系関係者2箇所とここには、高解像度全天映像が撮影できる装置を揃えるメイン観測地です。

 

【ボイセン州立公園】 108゚11'30"W 43゚15'42"N 標高 1500m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:19:53.8*  0.000   40.8  116.1  287.2  329.2
第2接触    02:39:17.4*  1.000   52.3  139.1   98.9  128.1  補正値     1.7s
食の最大   02:40:28.3*  1.012   52.4  139.5  199.0  227.9  継続時間 02m19.5s
第3接触    02:41:36.9*  1.000   52.6  139.9  299.0  327.6  補正値    -4.1s
第4接触    04:05:31.2*  0.000   58.5  175.2  110.6  114.2
                     (月縁補正による計算)

 

 

07_Teamワイオミングa:キャスパー ◎
事前テストでカメラをオーバーヒートさせた(ミラーレスは熱に弱いです)ベテランALCメンバー達が陣取ります。
 

【キャスパー】 106゚20'53"W 42゚50'44"N 標高 1560m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:22:13.6*  0.000   42.6  118.1  287.8  329.1
第2接触    02:42:34.7*  1.000   53.9  142.6  106.6  133.7  補正値     1.6s
食の最大   02:43:48.2*  1.014   54.0  143.1  199.4  226.2  継続時間 02m25.4s
第3接触    02:45:00.1*  1.000   54.1  143.5  292.3  318.7  補正値    -3.2s
第4接触    04:09:22.1*  0.000   59.0  180.4  111.0  110.6
                     (月縁補正による計算)



 

08_Teamワイオミングb:キャスパー  ◎
もう日食を見飽きたのではないかと思われるくらいのベテランALCメンバーが陣取ります。
 

【キャスパー】106゚19'43"W 42゚51'27"N 標高 1557m 
第1接触    01:22:15.6*  0.000   42.6  118.2  287.7  329.1
第2接触    02:42:37.0*  1.000   53.9  142.7  104.9  131.9  補正値     1.8s
食の最大   02:43:50.2*  1.014   54.0  143.1  199.4  226.2  継続時間 02m24.7s
第3接触    02:45:01.8*  1.000   54.1  143.6  294.0  320.4  補正値    -3.4s
第4接触    04:09:23.8*  0.000   59.0  180.5  111.0  110.6
                     (月縁補正による計算)

 

 

09_Teamテネシーa:ナッシュビル ◎
経験豊かなプロ系関係者が陣取るメイン観測地の一つです。
 

【ナッシュビル】 086゚48'45"W  36゚8'56"N 標高  162m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:58:27.1*  0.000   63.1  151.0  293.7  317.2
第2接触    03:27:24.2*  1.000   64.3  201.3  160.7  143.2  補正値    -0.1s
食の最大   03:28:21.1*  1.004   64.2  201.8   24.2    6.3  継続時間 01m49.6s
第3接触    03:29:13.7*  1.000   64.2  202.3  247.6  229.4  補正値    -4.0s
第4接触    04:54:00.9*  0.000   53.0  236.8  113.9   70.3
                     (月縁補正による計算)

 

 

10_Teamテネシーb:ナッシュビル ◎
ベテランALCメンバー4名が、ツアーで貸し切りになる野球場(!)に陣取ります。
 

【ナッシュビル】 086゚25'36"W 36゚24'49"N 標高  180m
                時刻 (JST)         食分    高度    方位    位置角   天頂角
第1接触    01:59:05.7*  0.000   63.0  152.3  293.1  315.5
第2接触    03:27:25.6*  1.000   63.9  202.0  114.5   96.6  補正値     0.3s
食の最大   03:28:47.5*  1.016   63.8  202.7   24.2    5.7  継続時間 02m40.5s
第3接触    03:30:06.0*  1.000   63.7  203.4  293.8  274.8  補正値    -3.4s
第4接触    04:54:10.4*  0.000   52.6  237.0  114.5   71.0
                     (月縁補正による計算)

 

▲ページ先頭へ