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20170822_アメリカ横断日食

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2017年8月22日にアメリカ大陸を横断する地域で、皆既日食が見られました。

 

   

◎  速報画像をこちらのページで届いた順に紹介しています。 ◎

 

以下は過去の情報を含みます

  

 

  8月のプラネタリウム一般投影「アメリカ横断日食」では、デジタルプラネタリウムの機能を使って宇宙から眺めたこの日食の様子や、光学式プラネタリウムを用いた皆既日食の様子をご覧いただけます。曜日の関係で、9月3日まで、8月の一般投影をご覧いただけます。お盆も過ぎたので、朝のチケット待ち列もぐんと短くなります。ぜひどうぞ!

  

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   この日食の様子を資料として残し、プラネタリウムやwebページを使ってみなさんにご覧いただくため、当館学芸員、天文指導者クラブALCや、関係者の「有志」のみなさまがこれだけの地点に散ってくださいました。毎回の日食の伝統「名古屋市科学館・日食観測チーム」です。現地からの速報映像や、持ち帰る高解像度映像は、順次プラネタリウム一般投影に反映していきます。あとは晴天を祈るのみです。

  

 

日食の基本

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  日食や月食は、太陽と地球と月が一直線に並んだ時に起きます。今回は、地球と太陽の間に月が入る日食です。

月食が起きた場合にはどこから見ても日が当たらなくなっているので、広い地域で見ることができますが、日食は影の落ちる狭い地域にいる人しか見ることができません。

 

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   図のように月の軌道が楕円なため、地球から遠くなる時と近くなる時があります。今回の皆既日食は図上半分の「月が近い時」に起きる日食です。近い分、見かけ上大きく見え、太陽を全部隠すことができます。図下半分は2012年5月21日に名古屋で見られた金環日食です。こちらは「月が遠い時」に起きたので、見かけ上、月が小さく見え、太陽を全部隠せなかったのです。

 

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  太陽系レベルでみると、今回の皆既日食と来年1月の皆既月食は1セットになります。月が地球の周囲を回る面(白道面)が太陽の周囲を地球が回る面(黄道面) が傾いているため、太陽・月・地球はなかなか一直線に並びません。しかし図の上、下のあたりに地球が来ると、一直線に並び易くなり、日食や月食が半月間隔で続けて起きます。そして半年後にまた日食や月食が起きるのです。

 

  この半年の場合は8月8日の部分月食の半月(半周)後、今回の皆既日食が起きます。そして次の半月後にはもう月食は起きません。そして半年後の来年1月31日に皆既月食が起きます。名古屋での好条件になりますので、2018年1月の一般投影「赤い満月」で取り上げます。その半月後の2月16日には部分日食が南極付近で起こります。

 

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  この世界の日食の表は世界時で作ってあります。今回の日食は世界時では8/21、日本では8/22になりますので、このページの他の部分では8/22と表現しています。

 

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