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記事掲載: 2015年08月14日
記事更新: 2015年08月14日
★彡 今年のペルセウス座流星群は好条件でしたが★彡
★彡 宇宙的には好条件だったのですが、中部地域は天気が悪かったですね。ピークを過ぎた8/14,15の夜も、飛ばないことはないのですが、ぐんと減ります。それ以降は研究・分類的には飛ばないことはないのですが、一般の方には、一時間に数個ではわざわざ真夜中から明け方に起きて粘る価値はないと思います。
ちょっと先になりますが、同程度の流星が見られる、12月のふたご座流星群も今年は月明かりがなくて好条件ですので、お楽しみに。
●●● 以下は過去の情報を含みます ●●●
★彡2015年のペルセウス座流星群は、一晩中、月明かりがなく最高の条件です。あとは晴天を祈るのみ。今年のペルセウス座流星群は、「質」も「数」も期待です。
★彡 12,13はお天気が心配。11の夜が狙いかもです。
★彡流星は上空100kmでの現象です。雲よりもずっと上なので晴れなければ見えません。中部地方では12,13の夜の天気が悪そうですので、11日の夜が狙い目かも。
★彡流星は上空100kmもの高いところで、地球の大気に宇宙空間から粒子が飛び込んで光る現象です。流星になる粒は彗星のかけらで、砂粒程度の小さなものです。ただし地球に飛び込んでくる時の速度は秒速何十kmにもなるので、もし直撃を受けたら大変。大気はそれを美しい流星に変えてくれます。私たちは地球大気のバリアで守られているのです。
★彡このように流星は雲よりもずっと上で光るので、曇ると見えません。天気予報を見ながら、流星がたくさん見えそうな、8月11日、12日、13日の夜に見上げてみて下さい。いずれの夜も、夜半前はほとんど飛びません。真夜中(0時すぎ)から明け方(4時頃)までがオススメです。
★彡その時間帯に見上げると、上の図の様に北東の空から四方八方に広がる向きに流れ星が飛びます。その中心がペルセウス座の方向にあるので、ペルセウス座流星群と呼ぶのです。
ただしペルセウス座に流れ星が見られるわけではありませんから、ペルセウス座を気にせずに、夜空のできるだけ広い範囲を眺めるのが、流れ星をたくさん見るコツ。眩しい光の少ない、視界の開けた所でごろんと寝転んで見るのが最高です。
★彡快晴の山奥で、複数名で全天を見張って一つも見逃さなかったとすると、流星数はざっと50-60個になります。街中の空では暗い星が見えず、明るい星だけになりますね。流星も同じで、明るい流星だけが見られますので、数は数分の一となり、10-15個程度になるでしょう。さらに後ろに飛んだ流星は見つけられませんから、ひっきりなしに次々と流れるわけではありません。5分や10分では1個も見られないかもしれないので、30分とか1時間とか、長い時間じっくり見上げてみて下さい。
無理をして見知らぬ場所へ夜中に出かけるより、近所で長い時間見上げるのも良いかと思います。思わず声が出るような明るい流星が一つでも見えたら、それはもう宝物です。そういう明るい流星は街中でも、ちゃんと見えます。誰もがおおーっと声を上げるような流星は1時間に1-2個。とにかく、その瞬間に、空を見上げていなければ、見られないのです。
★彡というわけで、星座や方角なんて気にしなくても OK。道具も要りません。ただ気長に寝転んで見上げているだけで、流れ星が勝手に飛んでくれるのですから、お手軽な楽しみなのです。
★彡国立天文台のキャンペーン「夏の夜、流れ星を数えよう! 2015」はこちらです。
★彡 以下は以前の映像です ★彡
★彡ペルセウス座流星群の超高感度カメラによる映像です。音はありません。流星が見えた時を編集しています。左の塔の上にカシオペア座が見えます。その下の画面中央あたりに輻射点があるので、そこを中心とし、四方八方に流星が流れます。 この1分間のビデオの中に、ペルセウス座流星群の流星が3つ(1:09:22 1:21:21 1:24:12)。関係ない流星(散在流星)が2つ(1:21:36 1:23:53)、飛行機(1:24:50)が最後に下から中央へ点滅しながら通過しています。
もっとたくさん流星を見たい方は、こちらの10分バージョンをご覧ください。いずれもYouTubeのサービスを利用しています。
ペルセウス座流星群の流星 2010 08/13 3:39 EOS5D 17mmF4 開放 ISO800 30秒露出 (40mm相当にトリミング)
ペルセウス座流星群の火球(とても明るい流星) 2004 08/12 3:17 EOS kissD 15mmF2.8 ISO800 30秒露出 ★彡 ★彡