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展示ガイド

ふしぎなえんばん

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展示作品の狙い

 いろいろな模様の円板を回転させてみましょう。
 黒白の円板なのに色が見えたり、7色の円板が灰色になったり、その他にも不思議なことがおきる「うずのえんばん」や「しましまのえんばん」があります。
 人間の目と脳がおこす「錯覚」を楽しんでください。

知識プラスワン

【ベンハムのこま】
 「ベンハムのこま」は、図のように白色と黒色だけで模様を描いたこまですが、これを回すと、いろいろな色が見えてくる不思議なこまです。 
 こまの回転する速さや向き、照明の条件や見る人によって、見えてくる色は違うようです。例えば、図3・4のこまは、時計回りに回したとき内側から赤茶、うぐいす色、青紫になります。反時計回りに回すと、順番がこの逆になります。
 白黒もようの円板を回すと色が見えることを最初に発表したのは、ドイツの物理学者であり心理学者であったフェヒナーです。その後、いろいろな円板のもようが考えられました(図1・2など)が、ベンハムという人が図3・4のもようを描いたこまをイギリスで売り出したところ、これが大評判になりました。以後この不思議な現象は広く知られるようになり、「ベンハムのこま」と呼ばれるようになりました。

 「ベンハムのこま」を回したとき色が見えるのは、目の錯覚によるもので、写真を撮っても色づいては見えません。なぜ色づくのかという理由は難しく、充分にはわかっていませんが、次のような説があります。

 すべての色の光を反射する物は、人間の目には白と感じられ、色がついているようには見えませんが、その光の中には、赤・青を始めとする虹の色の光が含まれています。人間の目は入ってきた光に対して瞬間に反応するわけではなく、ごくわずか時間的に遅れます。また逆に光が急に無くなると、少しの間だけ光の感覚が残ります。この反応のずれの時間は色によって違います。赤に対する反応がいちばん素早く、緑、青の順になります。さてベンハムのこまを回すと、白と黒の刺激を交互に受けますが、これは光の明暗の点滅と同じと考えられます。このときそれぞれの色に対する感覚の反応の素早さによって、異なった色が見えるのではないでしょうか。

 


【 参考資料 】

参考資料
サイエンスの香り(1991年)西山豊(日本評論社)

色彩の事典(1987年)川上元郎他(朝倉書店)
文 学芸員 石田恵子

 

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